MACD(インジケーター)の説明・解説

MACD_アイキャッチ

FXには多数のテクニカル分析があり、それらを組み合わせて見ていくのが基本になってきます。

ポリジャーバンドや移動平均線といったテクニカル分析との組み合わせでよく上げられるのが「MACD」ですね。

この記事ではMACDについて、以下の内容をご紹介していきます。

  • MACDについて
  • MACDの見方
  • MACDの使い方
  • MACDの注意点

MACDに関して基本的なことを知りたかった人やMACDに興味があった人は、こちらの記事を是非役立ててください。

MACDとは

MACD1

「Moving Average Convergence Divergence(移動平均線収束拡散)」の頭文字をとったのが、MACDです。

ジェラルド・アペル氏が1980年代に考案したテクニカル指標の1つで、2つの移動平均線を使用し売買のタイミングを定める指標となっています。

一般的には単純移動平均線であるSMAが利用されますが、MACDでは指数平滑移動平均線であるEMAを利用することで、価格変動に早く反応し売り買いのタイミングをより素早く予測できるようにしています。

MACDの見方

MACD2

MACDは以下2つの線を利用して見ていくテクニカル分析となっています。

  • MACD線
  • シグナル線

このMACD線・シグナル線の2つを使って、売買のタイミングを見定めていくことになります。

ここからは、上記のMACD線・シグナル線の2つについて順番にご紹介していきます。

MACD線

短期EMAー長期EMAで表せる線がMACD線です。

設定する期間が長さによって異なっていますが、一般的には短期EMAを12日、長期EMAを26日に設定します。

超短期取引の場合は短期EMAが6日、長期EMAが19日とし、長期取引の場合は短期EMAを19日、長期EMAを39日に設定することが多いです。

シグナル線

MACD線のSMAになるのがMACD線となっています。

シグナル線の設定期間は一般的には9日にしているのが基本です。

超短期や長期など期間によってMACD線の期間は変わりますが、シグナル線はほぼ固定となります。

MACDの使い方

MACD3

MACDの使い方としては、以下4つの使い方があります。

  • ゴールデンクロス・デッドクロスから判断
  • 発生したダイバージェンスからトレンド予測
  • ヒストグラムを使って売買サインの確認
  • MACD線・シグナル線でトレンド傾向を掴む

基本的なゴールデンクロス・デッドクロスを始め、ダイバージェンスやヒストグラムを使い方法もあります。

ここからは、上記のMACDの4つの使い方について、より詳細な情報をお届けいたしましょう。

ゴールデンクロス・デッドクロスから判断

シグナル線をMACD線が下から上に突き抜けたパターンが「ゴールデンクロス」で買いのサインとなっており、反対に上から下に突き抜けたパターンが「デッドクロス」で売りのサインとなります。

チャートでMACDを表示された際中央に「ゼロライン」という水平線が引かれるのですが、このゼロラインから離れた場所に起こるゴールデンクロスやデッドクロスは信頼度が高めです。

ゴールデンクロスが起こってからMACD線がゼロラインより上にいったら買い、デッドクロスが起こってからMACD線がゼロラインより下にいったら売りといた判断方法も存在しています。

発生したダイバージェンスからトレンド予測

価格変動とMACDの動きが逆行していると、ダイバージェンスが発生していることになります。

トレンドが上がっている時に価格も上がっているがMACD線が下がっていると、トレンドが下がりに変わる可能性有り、逆の状態になっているとトレンドが上がりに変わる可能性が有りといった判断が可能です。

ダイバージェンスが見られた場合は、トレンドが切り替わる可能性も含めて、エントリーポイントを探したほうがよいです。

ヒストグラムを使って売買サインの確認

MACD線とシグナル線の差を表す棒グラフをヒストグラムと呼びます。

デッドクロス・ゴールデンクロス発生時、ヒストグラムがゼロになることを利用して売買のサインを見極めます。

ゼロラインの下から上へとヒストグラムが転換する時はゴールデンクロスが出る時となり買いタイミングとなり、逆にゼロラインから上から下へとヒストグラムが転換する時はデッドクロスが出る時で売りのタイミングになります。

MACD線・シグナル線でトレンド傾向を掴む

MACDのメインとなるMACD線・シグナル線を使ってトレンド傾向を掴む方法もあります。

ゼロラインより上にMACD線・シグナル線があって上向きになっていると上がりトレンド、逆にゼロラインよりも2線が下にあって下向きになっていると下がりトレンドと判断できます。

これに加えて2線の傾き自体が急になっているほどトレンドが強力になっていて、緩やかになっているとトレンドが弱体していると判断可能です。

MACDの注意点

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MACDは反応が早いテクニカル分析であるため、それだけダマシも発生しやすい点に注意が必要です。

トレンド相場で有効に機能するMACDは、レンジ相場になるトレンド終盤から次のトレンド発生までの期間は機能しにくいです。

こういったダマシが発生しやすい時や機能しにくいレンジ相場になっている時のために、MACD以外にも他のテクニカル指標を組み合わせて使うことが大事です。

最後に

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今回はMACD線・シグナル線の2線で見ていくMACDについて、どういったものかや見方・使い方をご紹介いたしました。

MACD線・シグナル線を期間に合わせて、それぞれ線の期間を設定し見ていくのが基本です。

使い方としてはゴールデンクロス・デッドクロスを始め、ダイバージェンスやヒストグラムを使った方法もあります。

ダマシが発生しやすいところやレンジ相場だと機能しないといった点には注意が必要となります。

他のテクニカル指標と合わせてMACDを使っていくのがベストだと考えられますね。

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