FXには様々なテクニカルチャートがあり、その中には価格の昇降を数値化したものがあります。
それがRSIと呼ばれるテクニカルチャートで、チャート中でもかなり広く知られているものになります。
今回はそんなRSIに関して、以下の内容に触れていきます。
- RSIとは
- RSIの使い方
- RSIを見る際の注意点
RSIについて知りたかった人や以前から気になっていた人は是非、この記事を参考にしてみてくだっさいね。
RSIとは

オシレーター系指標であるRSIは正式名「Relative Strength Index」の頭文字をとったもので、日本語では相対力指数と言われています。
このRSIは相場から売られすぎや買われすぎといった状況を、数値化して示したものになります。
RSIを発表したのはJ.W.ワイルダーという方で、RSI以外にもパラボリック・ATR・DMIなど様々なテクニカル指標の発表をしていますが、その中でもRSIは一番有名な指標です。
RSIの計算式
RSIは以下のに数学のような計算式用いて算出されるようになっています。
RSI=A÷(A+B)×100
A:n日間の値の上昇幅平均
B:n日間の値の降下幅平均
1日分の値の上昇・降下幅は前日の終値と本日の終値の差で出し、これが+になっていれば値が上昇した日、-になっていれば値が降下した日にします。
日数となるnについては、テクニカルチャートを発表したワイルダー本人が14を奨励しています。
これはワイルダー本人が研究を行い、様々なものに28日周期がるとしていて、それの半分となる14を重要視しているということになります。
RSIを利用するならば、これといった理由が無い限りは14を使うのが基本となっていますね。
RSIの使い方

RSIの使い方としては、以下の3つがあります。
- 過度な相場状況から反転間近と想定する
- 相場が変換する可能性が示されているRSIのダイバージェンス
- トレンドが続く可能性が示されているRSIのリバーサルシグナル
基本的な使い方を始め、ダイバージェンス・リバーサルシグナルとそれぞれ使い方があります。
ここからは、上記3つのRSIの使い方についてより詳細にご説明いたしましょう。
過度な相場状況から反転間近と想定する
RSIの基本的な使いかとされているのが、値が70~80辺りが買われすぎとし、値が20~30辺りを売られすぎとした基準値とし、買われすぎや売られすぎから相場の反転が近いと想定する方法です。
RSIの値が70~80辺り上にいったら逆張りで売る、RSIの値が30~20辺りを下回ったら逆張りで買いといった判断をします。
これがRSIの基本的な使い方なのですが、大きめのトレンドになる値動きでの初動となると、トレンドが生じてから初期段階までRSIが激しく反応しやすいです。
この状況でRSIを使って逆張り売買を行っても、相場の状況がなかなか反転しないどころか、ポジションの踏み上げになる可能性まであるので気をつけてください。
相場が変換する可能性が示されているRSIのダイバージェンス
相場の方で値が新高値・新安値だったが、RSI側ではその前後で高値・安値を一新できなかったパターンが、相場が変換する可能性が示されるダイバージェンスです。
RSIとチャートのローソク足で逆行現象が発生しており、このダイバージェンスがトレンドの大きな変換になることも少なくないです。
RSIによるチャート分析を行い、このダイバージェンスが見られた場合はその後の値動きに注目しておきましょう。
トレンドが続く可能性が示されているRSIのリバーサルシグナル
大きく相場が変換する可能性を示すダイバージェンスに対して、現在のトレンドが続いていく可能性を示しているリバーサルシグナルもあります。
隠れたダイバージェンスとも呼ばれるリバーサルシグナルは、ダイバージェンスと似たような感じで値の動きとRSIの逆行現象を利用したものです。
上昇真っ最中のトレンドが途中で値動きが押し目を作ったものの、RSIだけトレンド内の安置を更新して、価格はトレンド内の安置を更新しない場合リバーサルシグナルだと考えられます。
下降真っ最中のトレンドの場合は、価格側の高値を更新せずとRSI側の高値を更新しているパターンがリバーサルシグナルとなります。
RSIを見る際の注意点

RSIに限ったことではありませんが、テクニカルチャートは基本的にダマシがあり、表示されている情報から一方的な予想をしないほうが良いです。
特にRSIにいたっては、情報から買われすぎや売られすぎの指標ではありますが、決して売買のサインではないという点に注意です。
RSIの値が70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎでトレンドが転換する可能性があるのですが、そのまま転換しないこともあります。
RSIの売られすぎや買いすぎは売買のサインではなく、売買の注意信号ぐらいのものだと思っておいたほうが良いです。
まとめ

今回は、相場の値動きから相場状況の買いすぎや売りすぎを数値化して表すテクニカルチャートRSIをご紹介しました。
RSIの数値自体は計算式に基づいて算出しており、この数値を元に基本的な使い方を始めとした3つの使い方で見ていきます。
ただし、どのテクニカルチャートでも起こり得る「ダマシ」はあるので、RSIによる売買のシグナルが出ていたとしても必ずしも売買のサインではない点に注意が必要です。
テクニカルチャートは今回紹介したRSIを含めて、様々なものを合わせて総合的に情報を見ていくことがより重要となります。
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